フレイル予防・改善には多様な食品摂取が重要 -2023年から2024年までの縦断的研究の結果-(国際医療福祉大学 他)

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(アイキャッチ画像、上図は本文と直接は関係ありません)

 国際医療福祉大学 広瀬 環 氏らの研究グループの報告。研究成果は、2026年1月21日「The Journal of Nutrition, Health and Aging」に掲載。

 地域在住高齢者の食品摂取の多様性とフレイルとの関連を検討した1年間の縦断研究結果。2023年の調査に参加した73歳と78歳の高齢者(要介護認定を受けている人は除外)で2024年の調査にも参加した353人が対象。

 食品摂取多様性スコア(DVS:Dietary Variety Score)で評価。肉類、魚介類、卵、牛乳、大豆製品、緑黄色野菜、海藻類、いも類、果物、油脂類という10種類の食品群について、「ほぼ毎日食べる」場合は1点、それ以外は0点として、合計10点にスコア化して判定。4点以上を「多様性が高い群」、3点以下を「多様性が低い群」と定義。フレイルの状態は、基本チェックリストを用いて、8点以上をフレイル、4~7点をプレフレイル、3点以下は非フレイル(ロバスト)として比較検討。


 主な結果

・ 食品摂取多様性スコア(DVS)で評価した10種類の食品群の摂取頻度を、ベースライン時の「ロバスト/フレイル改善群」と「その他の群」で比較すると、卵、大豆製品、海藻類、いも類、果物の5種類の食品群について「ロバスト/フレイル改善群」のほうが有意に高かった。

・ ベースライン時の「多様性が低い群」と「多様性が高い群」の比較では、「多様性が高い群」のほうが1年後に「ロバスト/フレイル改善群」であることと有意に関連。

・ ベースライン時の大豆製品の摂取頻度が高い人は、1年後に「ロバスト/フレイル改善群」であることと有意関連。


 報告は、「食生活の多様性を維持することが、フレイルの予防、改善に寄与する可能性があることを示唆。特に、大豆製品などの伝統的な日本食に加え、海藻や果物などのちょっとした付け合わせを意識することは、フレイルの予防、改善のための実践的な対策となる」とまとめている。


「Association between frailty recovery and dietary variety among community-dwelling older Japanese adults: a longitudinal study from 2023 to 2024」(The Journal of Nutrition, Health and Aging)
 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S127977072600014X