ショッピングモール利用が歩数を増やす!モール訪問で1,269歩の増加、悪天候日はより顕著な増加傾向(千葉大学)

千葉大学予防医学センターの 吉田 紘明 氏らの研究チームの報告。2026年1月8日同大学ホームページにて公表。研究成果は、2025年11月27日「Journal of Urban Health」に掲載。
国内のショッピングモールのうち、スマートフォンアプリ機能を利用できる144店舗で、2022年10月~12月にアプリ利用者を対象にアンケートを実施。このうち、回答が得られた18歳以上の18,666人(女性72%、平均年齢48歳)が対象。対象者の2023年1~12月の1年間の日歩数(延べ約500万日分)に、天候と当該モール訪問記録を統合。
天候は日別で、最高気温は15.1–34.9℃の日を基準日とし、15.0℃以下の日を寒冷日、35.0℃以上の日を猛暑日とした。降雨量は0mmを基準日とし、0.1–4.9mm、5.0mm以上に分類。積雪深は0cmを基準日とし、0.1–2.9cm、3.0cm以上に分類。風速は1.74m/s未満を基準日とし、1.74–2.50m/s、2.50m/s超に分類。
性別、年代、教育年数、就労状況、等価所得、婚姻状況、車の運転状況、ウォーキング習慣、BMI(Body mass index)、主観的健康感、平日・週末、人口密度の影響を取り除き、モール訪問と天候(最高気温、降雨量、積雪深、風速)、それらの交互作用を含めて、歩数との関連を検討。さらに、女性や高齢者、非都市部居住者の属性との関連も検討。
主な結果
・ ショッピングモールモール訪問日は非訪問日より平均歩数が1,269歩多いことを確認。
・ また、悪天候日では、この差がさらに広がり、寒冷時に94歩、猛暑時に37歩、降雨時に83歩、積雪時に156歩、強風時に19歩、それぞれ歩数が追加で増えることがわかった。
・ この歩数増は、高齢者や人口密度の低い地域の居住者において特に顕著だった。
報告は、「ショッピングモールが悪天候日でも歩行を支える環境として有効である可能性を示すもので、悪天候や極端な暑熱に対するレジリエンスを高める都市デザインを推進する上で重要な知見」とまとめている。
「ショッピングモール訪問が悪天候日の歩数減少を抑制~モール訪問で1,269歩の増加、悪天候日はより顕著な増加傾向に~」(千葉大学)(PDFファイル)
https://www.chiba-u.ac.jp/news/files/pdf/202512_walking2.pdf
「Examination of How Mall Visits Moderate the Impact of Adverse Weather on Daily Step Counts: A Multilevel Analysis Using Nationwide Data from a Smartphone Application」(Journal of Urban Health)
https://link.springer.com/article/10.1007/s11524-025-01031-5