運動したくてもできない潜在的関心層への効果的なアプローチが課題!(笹川スポーツ財団)

 2024年5月7日 公益財団法人 笹川スポーツ財団は、2023年8月3日~7日にかけて、全国18歳以上の男女(性・年代均等割付)2,520名を対象として実施した「健康関心度とスポーツライフに関する調査」の結果を公表。

 同調査は、無関心層の特徴を明確にすることを主眼とし、「意識」「意欲」「価値観」の3つの観点から健康に対する関心をより詳細に把握できる健康関心度尺度を用いて実態の把握と分析を実施。

結果のポイント

1 健康の関心が低い「低関心」群の割合は5.4%で少数派
・ 健康に一定程度の関心がある「中関心」群の割合が最も高く77.0%
・ 健康に高い関心がある「高関心」群は17.6%
2 職業別では健康への『意識』『意欲』『価値観』のいずれも「専業主婦(夫)」が最も高い
・ 健康関心度尺度の合計得点の平均値が最も低かったのは「正社員」(「学生」を除く)
・ 健康関心度は性別や学歴、収入による影響を受ける
3 運動実施群と運動非実施群の間で健康への『価値観』に差はみられない
・ 運動・スポーツを行っている人たちは行っていない人たちに比べて健康への『意識』『意欲』は高い
・ 一方で、健康への『価値観』には違いがみられない

考察のポイント

 健康関心と健康行動を軸とした4象限で整理してみると、健康行動が少ない群には、健康関心の高さとは裏腹に “(健康のために)運動したくてもできない”などといったジレンマを抱えた人々も 一定数存在する可能性がある(上図参照)。とくに低所得層や子育て世帯では日々の生活を送ることに追われ、経済的・時間的ゆとりの少なさから思いどおりの健康行動をとれないのではないかと推察される。 こうした人々を潜在的関心層としてとらえて効果的なアプローチを探ることが重要である。



「健康関心度とスポーツライフに関する調査研究」(笹川スポーツ財団)
 https://www.ssf.or.jp/thinktank/health_wellbeing/health-conscious_2023.html