スペイン・バレンシア大学 Yasmin Ezzatvar 氏らの報告。2022年8月22日「British Journal of Sports Medicine」に掲載。
2019年11月から2022年3月までの間に発表された関連研究を3つの主要な研究データベースで検索し16の研究(合計1,853,610人の成人、女性54%、平均年齢53歳)を抽出。
分析結果、定期的に身体活動を行っている群は、行っていない群と比較して、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2に感染するリスクが11%、入院リスクが36%、重症化リスクが34%、死亡リスクが43%低かった。(上図参照)
また、1週間あたりの身体活動の代謝当量(MET・分)と、重症化、死亡リスクの間の用量反応関係では、約500代謝当量(MET・分)以上で効果は平坦化。500(MET・分)は、中強度身体活動で150分または高強度身体活動で75分に相当。
報告は、「COVID-19の感染、入院、重症化、死亡のリスクを下げる上での身体活動の最大の利益は、少なくとも週当たり500(MET・分)の身体活動を達成することによって提供される。これは、週あたり150分の中強度身体活動または75分の高強度身体活動に相当する」とまとめている。
「Physical activity and risk of infection, severity and mortality of COVID-19: a systematic review and non-linear dose–response meta-analysis of data from 1 853 610 adults」
https://bjsm.bmj.com/content/early/2022/07/07/bjsports-2022-105733
〔参考〕