(解説)サルコペニア(加齢に伴う筋肉量、筋機能の低下)および”指輪っかテスト”の紹介(healthy-life21.com)

〔サルコペニアの定義・診断基準〕

 サルコペニアは加齢に伴う筋肉量の喪失を意味するものでした。しかし、筋肉量減少よりも筋力低下の方が、身体機能低下への影響が大きいことがわかってきたことから、現在は「筋肉量の低下」と「筋機能の低下」を併せて考えられています。

〔サルコペニアの原因による分類〕

 サルコペニアは、年齢以外に原因がない原発性サルコペニアと、何かの原因により起きる二次性サルコペニアに分類されています。

原発性サルコペニア
・ 加齢性サルコペニア(加齢以外の原因がない)

二次性サルコペニア(何らかの原因による)
・ 身体活動性サルコペニア(活動量に関連して起きる)
・ 疾患性サルコペニア(病気により起きる)
・ 栄養性サルコペニア(栄養不足により起きる)

(EWGSOP.2010)

〔サルコペニアの簡易スクーリニング法〕

 サルコペニアの簡易のスクーリニング法として、下腿の周囲長30㎝をひとつの基準として考えられています。
 その応用として考えられたので「指輪っかテスト」です。


〔管理者コメント〕

 一番大切なことは他人との比較ではなく、自分自身の変化です。加齢に伴う筋肉量の低下を完全に防ぐことは不可能だと思います。どの程度にとどめるか、そのために何に取り組むことが必要か考えて実践すしましょう。