新潟大学大学院医歯学総合研究科の池田和泉氏らの報告。2024年1月29日 新潟大学のホームページで公表。研究成果は、2024年1月11日「Endocrine Journal」に掲載。
新潟県阿賀野市および三条市の10~14歳の小児2,242名(女子1,278名)が対象。長時間のスクリーンタイム(テレビやパソコン、ゲーム、スマートフォンなどの画面を視聴している時間)と肥満の関係を男子と女子に分けて比較検討した結果。
女子においてスクリーンタイムと肥満が関連。スマートフォン3時間/日以上かつスマートフォン以外2時間/日以上の女子では、いずれにも該当しない女子と比較して、肥満リスクが約7倍上昇。(上図右参照)
スクリーンタイム全体が4時間以上5時間未満、またはスマートフォンのスクリーンタイムが2時間以上の女子では、十分な身体活動(23メッツ・時/週≒60分/日 以上)または睡眠時間(5時間/日以上)があった場合には、肥満には結びついていなかった。
報告は、「過体重/肥満を避けるために、スマートフォンのスクリーンタイムを3時間/日未満、スマートフォン以外のスクリーンタイムを2時間/日未満、合計4時間/日未満に保ち、十分な身体活動と睡眠時間を確保することが推奨される」とまとめている。
「スマホなどのスクリーンタイム(画面視聴時間)と小児肥満との関係の詳細が明らかに~新潟県阿賀野市・三条市との小中学生生活習慣病予防事業より~」(新潟大学)
https://www.niigata-u.ac.jp/news/2024/553020/
「Association between screen time, including that for smartphones, and overweight/obesity among children in Japan: NICE EVIDENCE Study 4」(Endocrine Journal)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/endocrj/advpub/0/advpub_EJ23-0343/_article