「若年者の斜視に対する提言」を公表(日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会、日本視能訓練士協会)

 2025年6月2日、日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会、日本視能訓練士協会は、「若年者の後天共同性内斜視に対する提言」をホームページで公表。

 スマートフォンや携帯ゲームなどのデジタル機器の普及により、若年者の近見作業の時間が長くなり、後天共同性内斜視との関連が考えられることから、日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会、日本視能訓練士協会は後天共同性内斜視とデジタル機器の関連について全国調査を実施。その結果をふまえて提言を公表。(上表参照)


後天共同性内斜視
 後天共同性内斜視とは、出生後に生じる共同性(注視方向によって斜視角がほぼ一定の麻痺がない)内斜視。内斜視とは、右眼か左眼どちらかの視線が内側に向かっている状態。近年、若年者の患者が増加しておりその増加の時期が、スマートフォンを代表とするデジタルデバイスの普及の時期と一致することから、原因としてデジタルデバイスの過剰使用があるのではないかと考えられている。


「若年者の後天共同性内斜視に対する提言」(日本弱視斜視学会、日本小児眼科学会、日本視能訓練士協会)(PDFファイル)
 https://www.gankaikai.or.jp/school-health/detail2/__icsFiles/afieldfile/2025/06/02/comitant_esotropia.pdf