冬季に多発する入浴中の事故に注意!-交通事故の約2倍の方が自宅で溺れて亡くなっている?!-(消費者庁)

 約1年前の情報源ですが、急激な気温の低下時に注意が必要であることから記載。

 令和2年11月19日の消費者庁のプレスリリース。
 厚生労働省の「人口動態調査」によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は高い水準で推移しており、近年では「交通事故」による死亡者数よりも多くなっている。(下図参照)

 入浴中の急死の中には、心疾患や脳血管障害等、溺水以外の病死などが死因であると判断される場合もあることから、実際に発生している入浴中の事故は更に多いと推測される。

 発生場所としては、家や居住施設の浴槽における事故が多く、死亡事故のうち発生月が分かっている4,738件を見ると、高齢者の入浴中の事故は、11月~4月の冬季を中心に多く発生している。(下図参照)

高齢者の入浴中の事故を防ぐためのアドバイス
1 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
2 湯温は 41 度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
3 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
4 食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避けましょう。
5 入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらいましょう。
 

 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!-自宅の浴槽内での不慮の溺水事故が増えています-(消費者庁)
 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_042/


〔管理者コメント〕
 
 入浴中の事故の原因の多くは、ヒートショック(暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度変化によって、血圧が上下に大きく変動することにより体に負担がかかる現象)によるものと考えられています。
 ヒートショックは、寒さが厳しくなるとリスクが高まります。気象予測情報からヒートショックのリスクの目安を示す「ヒートショック予報」※も参考にしましょう。

ヒートショック予報(日本気象協会)
 https://tenki.jp/heatshock/

※ ヒートショック予報は、気象予測情報にもとづく家の中でのヒートショックのリスクの目安。ヒートショック予報は、東京ガス株式会社および一般財団法人日本気象協会の登録商標。