対話型AI(Artificial Intelligence:人工知能)の利用が主観的ウェルビーイングを高める可能性!孤独感が高い人や友人とのつながりが“中程度”の人で関連が強い結果(千葉大学 他)

AI,ウエルビーイング,人工知能

 千葉大学予防医学センターの 中込 敦士 氏らの報告。2026年1月21日同大学のホームページにて公表。研究成果は、2026年1月7日「Technology in Society」に掲載。

 2025年1月実施した全国インターネット調査に参加した日本全国の成人14,721人(18歳~79歳、女性48.0%)のデータを使用。対話型AIコンパニオン(例:Replika、Character.AI、Anima AI、Cotomo など)の利用と主観的ウェルビーイング(人生満足度、幸福感、人生の目的、人生の意義)の関連を検討するとともに、社会的つながり(家族・友人)や孤独感によって、その関連がどのように変化するか(効果の“出やすさ”が異なるか)を検証。
 対象者の内訳は、AIを利用していない人11,502人(平均53.5歳、女性52.4%)、検索・要約など実用目的のAI利用者「非AIコンパニオン」2,928人(平均46.3歳、女性32.1%)、会話や情緒的サポートを目的とする「AIコンパニオン」利用者291人(平均41.3歳、女性33.0%)。

 以下主な結果

 孤独感が強い層ほど、AIコンパニオン利用と人生満足度、幸福感、人生の目的、人生の意義との正の関連がより強くなりやすい傾向を示した。(上図上右参照)
 友人とのつながりでは、AIコンパニオンと主観的ウェルビーイングとの関連が「友人関係が中程度」の人で最も強く現れ、非常に低い人・非常に高い人では弱まるという、おおむね逆U字型のパターンを示した。(上図下右参照)
 一方、家族とのつながりの強弱では、AIコンパニオンと主観的ウェルビーイングとの関連に大きな変化は見られなかった。


 報告は、「AIコンパニオンが特に孤独感に悩む人々や、対人関係が低すぎず高すぎない中程度の人にとって、ウェルビーイングを高める有効な手段となり得ることを確認。 今後は、AIとの過度な交流が現実の人間関係を損なわないような適切な設計指針の検討や、長期間の利用が心身にどのような影響を及ぼすのかを検証する縦断的な研究が求められる」とまとめている。


「対話型「AIコンパニオン」の利用が主観的ウェルビーイングを高める可能性 ―1万4千人の調査で判明:孤独感が高い人や友人とのつながりが“中程度”の人で関連が強い」(千葉大学)(PDFファイル)
 https://www.chiba-u.ac.jp/news/files/pdf/260121_AIcompanions1.1.pdf
「AI companions and subjective well-being: Moderation by social connectedness and loneliness」(Technology in Society)
 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160791X26000187