新型コロナウイルス禍で外出の機会が減ったことにより高齢者のフレイルが進行していることを確認(兵庫県神戸市)

 神戸市の2021年8月5日のプレスリリース。神戸市が一般社団法人日本老年学的評価研究機構(JAGES)に委託して実施した「新型コロナウイルス感染症の流行により、高齢者の外出の機会が減ったことがどのような影響を与えているか」アンケート調査結果の概要。

 神戸市内の後期高齢者数(75歳以上)が多い3地域で、2019年度(コロナ前の1月から2月)に1,543名、2020年度(コロナ後の2月から3月)に1,722名にアンケート調査を行い、両年度のデータを比較。

・ 運動機能が下がった人の割合が2.0ポイント増加(上図左)。
・ 気分が沈んでいる傾向の人の割合が4.4ポイント増加(上図中)。
・ 新型コロナウイルス感染症流行前後も継続して社会参加(趣味、スポーツ、ボランティアなどに月1回以上参加)していた継続群、コロナ流行後に新たに社会参加を開始した開始群は、不参加群と比べて、フレイルの割合が14.5ポイント低い(上図右)。

 報告は「要介護の状態を予防するためには、とくに社会参加が重要。感染予防をしっかり行い、社会参加など、フレイル対策を生活の中に取り入れることが重要」とまとめている。


「コロナ禍で外出の機会が減ったことにより高齢者のフレイルが進行していることがわかりました」(神戸市)
 https://www.city.kobe.lg.jp/a46210/press/202108031320001.html


〔管理者コメント〕

 最低でも同一集団で調査し比較した方がよかったのでは?