身体的な痛みが高齢者の自立した生活維持力を低下させる!(大阪公立大学)

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(アイキャッチ画像、上図は本文とは直接は関係ありません)

 大阪公立大学大学院の 水谷 有紀子 氏らの報告。2025年10月9日 同大学ホームページで公表。研究成果は、2025年8月23日「Geriatrics」に掲載。

 システマティックレビューによる分析結果。はじめに抽出した400本の論文から条件を満たした13か国29本について検討した結果。

 高齢者の身体的な痛みと手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)の低下に関する過去の研究論文29本を包括的に分析。
 痛みがあるとIADLの低下につながりやすいことが23本の論文で報告されていた。
 また、痛みがもの忘れや気分の落ち込み、外出や活動の制限を引き起こし、自立した生活を維持する力の低下に結びつくことが指摘されていることも分かった。


 報告は、「高齢者の痛みの予防や軽減が、自立した生活を支えるうえで重要であることが示唆された」とまとめている。


「身体的な痛みが高齢者の自立した生活維持力を低下させると示唆」(大阪公立大学)
 https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-20120.html
「A Systematic Review of the Association Between Pain and Instrumental Activities of Daily Living Disability in Community-Dwelling Older Adults」(Geriatrics)
 https://www.mdpi.com/2308-3417/10/5/113