週4回以上飲酒している人の割合は、男性33.4%、女性11.9%:令和6年度「飲酒と生活習慣に関する調査」結果速報(久里浜医療センター)

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2025年9月1日 独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターは、厚生労働省の補助を受けて実施した「令和6年度 依存症に関する調査研究事業 飲酒と生活習慣に関する調査」の結果速報(全11頁)を公開。
全国の市町村361地点に居住する満20歳以上の日本国籍を有する男女8,000名を対象として、調査員による面接調査を実施。さらに、面接調査に協力が得られた対象者に対して、自記式アンケートへの回答協力を実施。調査実施期間は、令和6年8月20日から11月19日。面接調査有効回答数4,300票(有効回答率53.8%)、自記式アンケート調査有効回答数4,265票(有効回答率53.3%)。
主な調査結果
1 国民の飲酒行動の実態
・ 過去1年間に飲酒をした経験があると答えた人は男性で75.2%、女性で55.1%
▷ 過去1年に飲酒経験がある人が、ふだん飲むお酒の種類として最も多く選ばれたものは「ビール・発泡酒」(69.2%)、2番目に多く選ばれたものは「酎ハイ」(26.7%)。
・ 1週間に4回以上飲酒している人の割合は、男性で33.4%、女性で11.9%
▷ 飲酒頻度が高い年代は(週4回以上)、男性は60代(44.2%)、50(40.3%)、女性は40代(17.5%)、60代(16.2%)。
・ ふだん6ドリンク以上※1飲んでいる人の割合は男性で11.2%、女性で2.7%
▷ ふだんの飲酒量が多い年代は(1度に6ドリンク以上:多量飲酒者)、男性は50代(15.1%)、40代(14.7%)、女性は40代(4.9%)、20代(4.8%)。
2 国民のアルコール依存症/アルコール使用障害が疑われる者の割合・人数の推計※2
・ ICD-10診断基準における「生涯のアルコール依存症が疑われる者の割合」は、全体で0.6%(男性1.2%、女性0.2%)であり、全国で約64.4万人と推計
・ 「過去1年間にアルコール使用障害が疑われる者の割合」は全体で3.0%(男性5.4%、女性0.8%)であり、全国で約304.1万人と推計
▷ 男性は30代(7.3%)、女性は20代(2.4%)において、過去1年間にアルコール使用障害が疑われる者の該当割合が最も高くなっていた。
※1 1ドリンク=純アルコール量10g相当。
※2 「過去1年のアルコール使用障害が疑われる者の割合」は、AUDIT(The Alcohol Use Disorders Identification Test)を用いて推計。AUDITは、ICD-10(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems:国際疾病分類)診断基準に基づく スクリーニングテストに比べて、より広く問題が疑われる者を捉える特徴がある。
令和6年度依存症に関する調査研究事業 「飲酒と生活習慣に関する調査」結果速報(久里浜医療センター)(PDFファイル) https://www.ncasa-japan.jp/pdf/document112.pdf