アルコールの悪影響を避けられるのはビールやワインなど週1~2杯まで!カナダのガイドライン

 カナダ薬物使用・依存症センター(CCSA:Canadian Centre on Substance Use and Addiction)は2023年1月、アルコール摂取に関するガイドラインを12年ぶりに改定。

 新ガイドラインでは、飲酒によるリスクを、1週間当たりの消費量別に「0杯」「1~2杯」「3~6杯」「7杯以上」の4段階に分類。(上図参照)

 1杯は、ビール(アルコール度数5%)で341ミリリットル、ワイン(同12%)で142ミリリットル、蒸留酒(同40%)で43ミリリットルと定義。(上図参照)

 0杯は「リスクなし」- 妊娠中では「唯一の安全な選択肢」。健康や睡眠が改善される
 1~2杯は「低リスク」- 自分自身や他の人へのアルコール依存症の影響を避けることができる
 3~6杯は「中リスク」- 乳がんや大腸がんなど、様々ながんを発症するリスクが高まる
 7杯以上は「高リスク」- 心疾患や脳卒中のリスクが高まる
とした。

「Canada’s Guidance on Alcohol and Health」(CCSA:Canadian Centre on Substance Use and Addiction)
 https://ccsa.ca/canadas-guidance-alcohol-and-health


〔管理者コメント〕

 日本の「飲酒ガイドライン」は、今年度作成検討会(全4回)を開催、年度内に案が取りまとめられる見込み。

「飲酒ガイドライン作成検討会」(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_442921_00002.html