中学生のスポーツ機会、世帯年収による格差!部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行に際し拡大する恐れ(笹川スポーツ財団)
2025年11月12日 公益財団法人笹川スポーツ財団のプレスリリース。
2025年1月に中学生の子どもをもつ保護者を対象にインターネットを介して実施した「中学生のスポーツ活動と保護者の関与に関する調査」の結果。有効回答3,136名(母親1,586名、父親1,550名)。
結果のポイント
1 中学生のスポーツ機会(運動部・スポーツクラブ加入状況)は、世帯年収による差がみられる(下図参照)

2 中学校入学前からスポーツ機会には世帯年収による差が生じている
3 家庭の支出費用は、運動部(年間50,857円)はスポーツクラブ(年間155,799円)の3分の1である
4 運動部・スポーツクラブ非加入群の保護者は、低年収層ほど負担が大きく後悔も多い
5 中学生のスポーツ機会に大きな地域差はないが、保護者の関与には地域差がみられた
報告は、「部活動の地域展開において、スポーツクラブへの活動の移行や受益者負担の増加が議論されているが、常に、低所得層の子どもへの影響を考慮する必要がある。「地域展開」はあくまで子どもたちにより良い環境を整備するための手段であり、既存の部活動の長所と課題を冷静に評価しながら、どのような仕組みを構築していくか検討することが求められる」とまとめている。
「中学生のスポーツ活動と保護者の関与に関する調査」 中学生のスポーツ機会、世帯年収による格差 格差拡大を防ぐセーフティネットを設ける必要性 (笹川スポーツ財団)(PDFファイル)
https://www.ssf.or.jp/files/SSF_Release_20251112.pdf
〔参考〕
