週3回以上のラーメン摂取は死亡リスクが約1.5倍の恐れ!(山形県立米沢栄養大学、山形大学)

(アイキャッチ画像、上図は本文とは直接は関係ありません)
山形県立米沢栄養大学 鈴木 美穂 氏らの研究グループの報告。2025年8月15日 山形大学医学部のホームページで公表。研究成果は2025年8月4日「The Journal of Nutrition, Health and Aging」に掲載。
40歳以上の6,725名(男性2,349人、女性4,376人)が対象。年齢、体重、喫煙、アルコール摂取、高血圧、糖尿病の有無といった背景因子とともに、ラーメンを食べる頻度やスープ摂取量を聞くアンケート調査を実施。ラーメンを食べる頻度を、月1回未満、月1~3回、週1~2回、週3回以上の4群に分け、摂取頻度と死亡率との関係を追跡調査。
主な結果のポイント
・ 週3回以上のラーメン摂取は、高BMI、喫煙、飲酒、糖尿病、高血圧との関連が認められた。
・ 背景因子の調整後の解析では、全体としては統計的有意性は得られなかったものの、週3回以上の摂取群で死亡リスクが1.52倍高い傾向が見らた。
・ サブグループ分析では、特に、70歳未満の群、アルコール摂取群、麺のスープを半分以上の飲む群では、死亡リスクの上昇がみられた。
報告は、「ラーメンは日本文化の一部とも言える食品だが、状況によっては、ラーメンの頻回な摂取は、食塩の過剰摂取を通して、健康に悪影響を及ぼす可能性がある。本研究は、国民食ともいえるラーメンを楽しむ際には、頻度やその食べ方に気をつけることの必要性を示している」とまとめている。
「ラーメンの過剰摂取が一部の人々の死亡リスクを高める可能性 -山形コホート研究より」(山形大学医学部) https://www2.id.yamagata-u.ac.jp/information/post-123.html
「Frequent Ramen consumption and increased mortality risk in specific subgroups: A Yamagata cohort study」(The Journal of Nutrition, Health and Aging) https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S127977072500168X