2024年1月に厚労省が策定、公表した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」の推奨身体活動量の達成率は49.5%(明治安田厚生事業団、笹川スポーツ財団)

 公益財団法人 明治安田厚生事業団、公益財団法人 笹川スポーツ財団が、2023年10月~11月に首都圏・中京圏・近畿圏の13都府県で活動量計を用いて身体活動量を調査。2024年3月22日両財団のホームページで公表。

 腰装着の三軸加速度センサーの活動量計を使用し、身体活動データを1分ごとに記録し、身体活動量や歩数を測定。休日を含めた1週間、就寝時や入浴時などを除き装着。全650名の対象者のうち、196名から得られた有効なデータ(有効回収率30.2%)を分析した結果。

 2024年1月に厚労省が策定、公表した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023」で示された推奨身体活動量(普通歩行以上の強度の身体活動を成人は1日60分、高齢者は1日40分)の達成率は、全体の49.5%。年齢別では、20-64歳の若年・中年者が45.6%、65-79歳の高齢者が61.7%。性別でみると、男性では20-64歳47.9%、65歳以上66.7%、女性では20-64歳43.6%、65歳以上52.9%。若年・中年者で達成率が低いことが分かった。(上図参照)

 また、1日あたりの歩数は、世代と性別を問わず推奨歩数を下回っていた。1日あたりの座位時間は、高齢女性を除き、8時間を超えていた。

 報告は、「今後、有効回収率を上げ、より豊富なデータを収集するために更なる工夫を講じていく。また、活動量計による測定に加えて質問紙で運動・スポーツ実施状況なども調査しており、身体活動とスポーツ実施との関連も公表する予定」とまとめている。


「厚労省「身体活動量の新基準」での達成率は49.5%(速報)-活動量計を用いた三大都市圏での成人調査は初-」(明治安田厚生事業団)
 https://www.my-zaidan.or.jp/pressrelease/detail.php?id=b8b69482cb982c48620b3282555da1e8&tmp=1711522706
「厚労省「身体活動量の新基準」での達成率は49.5%(速報)活動量計による身体活動・スポーツの実態把握調査」(笹川スポーツ財団)
 https://www.ssf.or.jp/thinktank/health_wellbeing/my-zaidan2023_2.html