高齢者の死亡リスクが最も低くなるBMI(Body Mass Index)はフレイルの有無により異なる!(早稲田大学 他)

 早稲田大学スポーツ科学学術院の 渡邉 大輝 氏らの報告。2024年1月17日早稲田大学のホームページで公表。研究成果は2024年1月4日「Clinical Nutrition 」に掲載。

 2011年から京都府亀岡市で行われている介護予防の推進と検証を目的とした京都亀岡スタディに参加した65歳以上の成人10,912人 (女性5,915人、男性4,997人)が対象。BMI(Body Mass Index)は質問票の回答による身長と体重から算出し、「<18.5」、「18.5–21.4」、「21.5–24.9」、「≥25.0」の4群に分類。フレイルは厚生労働省が作成した基本チェックリストを用いて25点満点中7以上のスコアをフレイル該当とした。死亡率データは、2011年7月3日から2016年11月3日まで収集。BMI、フレイル、死亡率の関係を分析。

 追跡期間中央値5.3年(54,084人年)中に1,352人が死亡。BMI「21.5–24.9」(普通)群と比較して「<18.5」(やせ)群は、フレイルおよびフレイルでない高齢者のどちらにおいても生存率が有意に低いことが示された。また、フレイルでない「21.5–24.9」(普通)群と比較して、フレイルの「≥25.0」(肥満)群の死亡率が高いこと示された。(上図参照)

 さらに、BMIと死亡イベントの量反応関係をフレイルの有無によって層別分析行った結果では、フレイルの高齢者では、BMIが高ければ高いほど死亡リスクが大きく低下。一方、フレイルでない高齢者では、BMIが「23.0–24.0」で最も死亡リスクが低値だった。

 報告は、「高齢者においてはフレイルの有無によってBMIと死亡リスクの関係が大きく異なり、フレイルでない高齢者の死亡率が最も低いBMI範囲は23.0~24.0であったのに対し、フレイルの高齢者では、BMIが高いほど死亡リスクが低下。この結果は、フレイルの者はフレイルでない者に比べてBMIが高いことで死亡リスクの低下による恩恵を受ける可能性がある。これらの結果は、高齢者に対する将来の食事ガイドラインを提供するのに役立つ可能性がある」とまとめている。


「死亡リスクが最も低くなる体格とは?」(早稲田大学)
 https://www.waseda.jp/inst/research/news/76261
「Frailty modifies the association of body mass index with mortality among older adults:Kyoto-Kameoka study」(Clinical Nutrition)
 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0261561424000025