1日7時間以上座っていると乳がん罹患リスクが上昇!1日7時間以上座っていると運動を増やしても乳がん罹患リスクは低下しない!(京都府立医科大学大学院)

 京都府立医科大学大学院医学研究科 富田 仁美 氏らの研究グループの報告。2023年12月5日京都府立医科大学のホームページ等で公表。研究成果は2023年12月2日「Cancer Science」に掲載。

 日本多施設共同コーホート研究(J-MICC STUDY:Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Study)のデータを用い、35~69歳の日本人女性3万6,023例(平均年齢54.5歳)について、1日の座位時間と乳がん罹患との関係および、余暇の運動時間、運動頻度、歩行時間の影響を調べた結果。

 追跡期間9.4年(中央値)で554例が乳がんに罹患。

 1日の座位時間が7時間未満の群に比べて、7時間以上の群では乳がん罹患リスクが有意に高かった〔ハザード比(HR)1.36、95%CI 1.01~1.71〕。身体活動との関係では、運動時間(余暇に1時間/日以上)は〔HR 1.58、95%CI 1.11~2.25〕。運動頻度(週3回以上の運動)は〔HR 1.77、95%CI 1.20~2.61〕。歩行時間(1日1時間以上)は〔HR 1.42、95%CI 1.10~1.83〕でいずれの身体活動においても、座位時間7時間以上の群の乳がんリスクは高く、運動による予防効果はみられなかった。(上図参照)

 報告は、「1日あたり7時間以上座って過ごす習慣は、乳がんリスクの上昇と関連。余暇の身体活動や毎日の歩行時間は乳がんの発症抑制効果を持たない傾向が認められ、座って過ごす時間の方が身体活動よりも影響力のある要因であることを示唆。日本人女性の乳がんリスクを軽減するには、座って過ごす時間が1日あたり7時間を超えないように取り組む必要があることを裏付けている」とまとめている。


「座りすぎに注意! 1日7時間以上座っていると乳がん罹患リスクが上昇 ~1日7時間以上の座位時間では、運動を増やしても乳がん罹患リスクは低下しない~」(京都府立医科大学大学院)
 https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2023/20231205.html
「Seven-plus hours of daily sedentary time and the subsequent risk of breast cancer: Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort Study」(Cancer Science)
 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/cas.16020