日本人にとって胃の不調は深刻な問題!?日本人の多くが罹患していると思われる新・国民病は「機能性ディスペプシア」「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患」「うつ病」「認知症」「サルコペニア/フレイル/ロコモティブシンドローム」・・・。(日本生活習慣病予防協会)

 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会が、コロナ禍を経て、生活環境の変化により生活習慣病リスクがどの程度変化したのかを探るため、2023年11月6日(月)~2023年11月9日(木)に全国の30代から60代の消化器内科医331名を対象にインターネット調査を行った結果。2023年11月20日に日本生活習慣病予防協会のホームページで公表。

<調査結果のポイント>

・  今後、日本人の新たな国民病になる疾患TOP3は、1位「機能性ディスペプシア(検査で明らかな異常がないにもかかわらず、慢性的なみぞおち辺りの痛みや胃もたれなどの上腹部症状を現す病気)」、2位「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD:metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)」、3位「うつ病」。(上図参照)
・ 機能性ディスペプシアの患者が増えていると感じる医師は、86.7%。
・ 現代人が胃の負担を感じる生活になっていると思う医師は、92.7%。
・ 医師が胃の負担の原因と思うものTOP3は、1位「社会的ストレス(仕事や家計など)」、2位「人間関係ストレス(コミュニケーショントラブルなど)」、3位「食生活の乱れ」。
・ 医師が現代人のストレスの原因と思うものTOP3は、1位「職場での人間関係」、2位「金銭面での不安」、3位「将来に対する漠然とした不安」。
・ 胃の不調を感じる人が今後増えると回答した医師は、76.1%。
・ 「胃の不調」のセルフケアで効果的な対処法について、「乳酸菌をとる」は、「食事・ 食材・栄養」対処法カテゴリーで2位(16.0%)。漢方薬よりも高い割合。

 報告は、「近年の急速な社会環境の変化は、胃の不調に悩む人の増加などの変化をもたらしている可能性がある。また、本調査では約8割の医師が、今後も胃の不調は増加すると回答。胃の不調は、令和の日本人にとって深刻な問題といえるかもしれない」とまとめている。


「令和の日本人の多くが罹患していると思われる 新・国民病のTOP3は、「機能性ディスペプシア」、「MASLD」、「うつ病」 2024年以降、胃の不調がさらに増加する可能性も示唆される 医師331人への調査結果」(日本生活習慣病予防協会)
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