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北陸先端科学技術大学院大学 KOOHSARI MohammadJavad 氏、早稲田大学スポーツ科学学術院 岡 浩一朗 氏、東北大学 中谷 友樹 氏、文化学園大学 安永 明智 氏、カルガリー大学(カナダ) Gavin R. McCormack 氏、サスカチュワン大学(カナダ) Daniel Fuller 氏、北陸先端科学技術大学院大学 永井 由佳里 氏の報告。2023年2月21日北陸先端科学技術大学院大学ホームページにて公表。研究成果は、2023年2月13日「Journal of Medical Internet Research」に掲載。
糖尿病、心疾患、脳卒中、慢性呼吸器疾患、がんなどの非感染性疾患は、世界の主要な死亡原因を占めており、今後も増加し続けることが予想される。これらの疾患には、建造環境が影響することが以前から指摘されているが、多くの時間と費用がかかることなどの制約から、これまで研究が進んでいなかった。
これらの課題を解決するため、研究デザインの設計に「メタバース」を利用することを提案。
メタバースは新しい住環境やオフィス環境が健康に与える影響をリアルタイムでテストするための仮想空間を容易に提供することができ、現実社会で大規模な介入研究を実施する前に、仮想空間上で建造環境に関するさまざまな修正や変更を行うことで、現実社会での調査や実験に必要なコスト(時間や費用など)の削減につながることも期待される。一方、メタバースへの過度な没入が、社会的孤立や反社会的行動、身体活動不足など、健康に悪影響を与える可能性があることも指摘している。
「健康的なまちづくりをメタバースで支援:疾患予防に寄与する都市環境の具現化に向けて期待されるメタバースの可能性」(北陸先端科学技術大学院大学)
https://www.jaist.ac.jp/whatsnew/press/2023/02/21-1.html
「The Metaverse, the Built Environment, and Public Health: Opportunities and Uncertainties」(Journal of Medical Internet Research)
https://www.jmir.org/2023/1/e43549