身体活動を週3回以上行っている人は新型コロナウイルス感染リスクが半減している可能性

 イスラエル・テルアビブ大学 Ilan Green 氏らの報告。2022年11月7日「European Journal of General Practice」に掲載。

 約71万5,000人の健康関連データが記録されているLHS(Leumit Health Services)の2020年2月1日から2020年12月31日までのデータを使用して横断研究を実施。SARS-CoV-2のRT-PCR検査を1回以上受けた18歳以上の成人で、身体活動に支障のある人を除外した113,075人(平均年齢41.6歳、女性54.4%)が対象。身体活動の頻度は、受診時の記録をもとに、「身体活動なし」、「時々」、「週に1~3回」、「週に3回以上」に分類。身体活動の頻度とSARS-CoV-2の検査で陽性との関連を分析。

 結果

 調査期間中に17,465人(15%)が陽性。

 「身体活動なし」群を基準として他の群のSARS-CoV-2陽性者率を比較すると、「時々」群でオッズ比(OR)0.71(95%CI 0.67~0.74)、「週1~3回」群 OR 0.62(同 0.57~0.65)、「週3回以上」群 OR 0.54(同 0.49~0.59)で、身体活動が「週3回以上の群」は、SARS-CoV-2感染リスクが46%低かった。(上図参照)

 報告は、「SARS-CoV-2 RT-PCR検査を受けている患者を対象とした大規模な横断研究の結果では、身体活動の頻度が高いほど、検査結果の陽性率が低いことが示された」とまとめている。


「A higher frequency of physical activity is associated with reduced rates of SARS-CoV-2 infection」(European Journal of General Practice)
 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/13814788.2022.2138855