米国のケース ウエスタン リザーブ大学 Wang Lindsey氏らの報告。2022年9月13日「Journal of Alzheimer’s Disease」に掲載。
2020年2月~2021年5月に医療機関で治療を受けた、アルツハイマー病と診断されたことのない、米国の65歳以上の成人624万5,282人が対象。同期間に新型コロナウイルスに感染した41万748人と583万4,534人の非感染者のグループに分けて、360日以内の新規アルツハイマー病の診断リスクを比較検討。
感染群のアルツハイマー病の新規診断のリスクは非感染群と比較して1.69倍(HR:1.69、95% CI:1.53-1.72)。85歳以上は1.89倍(HR:1.89、95% CI:1.73-2.07)、および女性は1.82倍(HR:1.82、95% CI:1.69-1.97)になり顕著に高かった。(上図参照)
報告は、「COVID-19 に感染した高齢者は、アルツハイマー病の新たな診断のリスクが有意に高く、85歳以上と女性で最もリスクが高かった」とまとめている。
「Association of COVID-19 with New-Onset Alzheimer’s Disease」
https://content.iospress.com/articles/journal-of-alzheimers-disease/jad220717