果物と野菜の摂取量が多いほど全死因死亡率が低下(多目的コホート研究)

 多目的コホート研究(JPHC Study:Japan Public Health Center-based prospective Study)の報告。2022年9月8日ホームページにて公表。研究成果は2022年6月28日「Journal of Epidemiology」に掲載。

 平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、東京都葛飾区、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の11保健所(呼称は2019年現在)に在住の40~69歳の男女のうち、研究開始から5年後に行った食事調査票に回答し、がん、循環器疾患、肝疾患になっていなかった94,658人(平均年齢56.4歳、男性 46.0%) が対象。平成30年(2018年)まで追跡。果物と野菜の摂取に関する情報は、食物摂取頻度調査票を使用して収集。果物と野菜の摂取量により五分位に分けて死亡リスクとの関連を検討。

 約20年間の追跡調査中に、23,687人が死亡(がん死亡8,274人、心血管死亡5,978人, 呼吸器疾患死亡1,871人)。

 果物と野菜の摂取量は非線形で、全死因死亡率の低下と有意に関連。果物は、第1分位と比較して、第4分位は(ハザード比:0.91[95%CI:0.87~0.95])、第5分位は(ハザード比:0.92[95%CI:0.88~0.96])。野菜は、第1分位と比較して、第4分位は(ハザード比:0.92[95%CI:0.88~ 0.97])、第5分位は(ハザード比:0.93[95%CI:0.89~0.98])。(上図参照)

 報告は、「果物と野菜の摂取量が多いほど、全死因死亡率が低下する関係があった。これらの結果は、平均寿命を延ばすための食事の推奨事項の確立に貢献する可能性がある」とまとめている。


「野菜・果物摂取と死亡リスクとの関連について」(多目的コホート研究)
 https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8961.html