千葉大学のYu-Ru Chen氏らの報告。2022年8月8日「Scientific Reports」に掲載。
日本老年学的評価研究(JAGES:Japan Gerontological Evaluation Study)2013-2016を使用。2013年にうつ病のない自立した高齢者24,141人が対象者。うつ病発症と2013年の対象者の周辺800m以内の交差点密度と街路接続性の関係を分析。
結果、3年間の追跡期間中に2,292(52.1%が女性)うつ病になった。うつ病の発生率は、高交差点密度地域と高街路接続性地域に住む参加者では、低交差点密度地域と低街路接続性地域に住む参加者よりもそれぞれ17%および14%低いことが示された。(上図参照)
報告は、「この関連性は、身体活動や社会的相互作用で調整した後も維持されており、街路の連結性と精神的健康との間に確立された関連性を考えると、今回の報告結果は、健康的な都市計画に貢献することができる」とまとめている。
「The association between street connectivity and depression among older Japanese adults: the JAGES longitudinal study」
https://www.nature.com/articles/s41598-022-17650-w
〔参考〕
(サイト内リンク)(解説)ゼロ次予防と街づくりの紹介(healthy-life21.com)
https://healthy-life21.com/2020/03/10/20200310/