わずかな低強度の身体活動であっても認知症リスクを低下させる!

 韓国・延世大学校医療院 Boyoung Joung氏らの報告。2021年12月16日、米国医学会雑誌「JAMA Network Open」に掲載。

 2009年1月から2012年12月まで韓国国民健康保険サービスデータベースから健康診断データを入手できた、認知症の既往のない65歳以上の62,286人が対象。2013年12月31日まで追跡。

 62,286人の対象者のうち、60.4%が女性。平均(SD)年齢は73.2(5.3)歳。追跡期間中央値42カ月の間に、3,757人(6.0%)が認知症を発症。全体の発症率は1,000人年あたり21.6人。

 非活動的な群(0METs・分/週)と比較して、不十分に活動的な群(1-499 METs・分/週:平均284 METs・分/週)は10%、活動的な群(500-999 METs・分/週:平均675 METs-分/週)は20%、非常に活動的な群(>1000METs・分/週:平均1627 METs・分/週)は28%、認知症リスクが低かった。(上図参照)

 認知症リスクの低下は、少量の身体活動から確認。座位行動と比較して、少量の低強度身体活動(1-299 METs・分/週:平均189 METs・分/週)でも認知症リスクの低下と関連。

 報告は、「低強度身体活動の奨励は、高齢者の認知症リスクを減らす可能性がある」とまとめている。


「Association of Physical Activity Level With Risk of Dementia in a Nationwide Cohort in Korea」
 https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2787226?resultClick=1


〔管理者コメント〕

 「平均189MET・分/週」は、「普通歩行(3METs)を週に約1時間」に相当。毎日9分程度の僅かな身体活動を増す取り組みで認知症リスクを下げることができる可能性が高いという報告。