一般社団法人日本生活習慣病予防協会が新型コロナウイルス感染拡大前後の体調変化や生活習慣などについて行ったインターネットによるアンケート調査結果。2021年11月10日公開。
①全国の40~60代の一般男女3,000人(男女年代均等割付け)、2021年10月5日(火)~10月6日(水)に実施。 ②全国の各種健診を担当する医師50人、2021年10月15日(金)に実施。
主な調査結果
・ 新型コロナウイルス感染拡大後、体調不調を感じる人が増え、 4人に1人は「体重増加」を実感
新型コロナウイルス感染拡大前と比較し、現在の体調「よくない(2.1%)・あまりよくない(12.8%)」合計14.9%と3.6pt増。
新型コロナウイルス感染拡大後に起きた体調変化、TOP3は「目が疲れやすい」「体重が増えた」「体がだるい」。
新型コロナウイルス感染拡大後、新たに「高血圧症」「脂質異常症」「糖尿病」「肥満症」などの生活習慣病を診断された人が増えた。
・ 6割が生活習慣の変化を実感。運動不足や甘いもの・食べ過ぎが節制できず 3人に1人は体重増加
新型コロナウイルス感染拡大後、6割が生活習慣の「変化」。できなくなったことは「適度な運動」「ストレスをためない」「十分な睡眠」。
約3割が運動機会の「減少」。理由は「外出自粛」「おうち時間が増えた」に加え、「面倒になったから」。
「甘いものを控える」「食べ過ぎない」など食生活を節制できない悩みも発生、「中食」「インスタント食品」「間食」が増加。
運動不足と甘いものや間食が増えたせいか、3人に1人は「体重が増加」を実感。BMI25以上の「肥満」は全体の27.1%。
・ アルコールの摂取は二極化。お酒を飲む量が増えた理由は「ストレスが増えたから」
新型コロナウイルス感染拡大前と比較し、お酒を飲む量が「増えた」(11.6%)、「減った」(25.3%)と二極化。
お酒を飲む量が増えた人の1日あたりの飲酒量は平均で2.8合。1日「3合以上」飲む人が42.0%も。
お酒の量が増えた理由は、「ストレスが増えた」「在宅時間が増えた」「時間をもてあます」「心配なことが増えた」が上位に。
・ 医師も生活習慣病のリスクが上がっていると警鐘
新型コロナウイルス感染拡大前と比べ、体重、糖代謝、脂質代謝の検査値が悪化している傾向があると指摘。
生活習慣病のリスクも増加していると感じる医師は全体の84%に。
医師の56%が「脂肪肝の疑い」が増加していると回答(下図参照)。
「新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査」(日本生活習慣病予防協会)
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2021/010550.php