感染症は、“3つの顔”を持っており、これらが“負のスパイラル”としてつながることで、更なる感染の拡大につながる。
第1の”感染症”「病気」を防ぐためには、1人1人が「手洗い」「咳エチケット」「人混みを避ける」といった衛生行動を徹底することが重要。ウイルスに立ち向かうための行動を、自分のためだけではなく周りの人のためにもすることが大切。
第2の”感染症”「不安」にふりまわされないためには、「気付く力」「聴く力」「自分を支える力」を高めることが重要。不安や恐れは身を守るために必要な感情だが、私たちから力を奪い、冷静な対応ができなくなることもある。
「ウイルスに関する悪い情報ばかりに目が向けないようにする」「いつもの生活習慣やペースを保つ」「今自分ができていることを認める」「今の状況だからこそできることに取り組んでみる」「ウイルスに関する情報にさらされるのを制限し、距離を置く時間を作る」といった取組みが役立つ。
第3の”感染症”「差別」を防ぐためには、「確かな情報」を広め、差別的な言動に同調しないことが必要。高齢者や治療を受けている人とその家族、医療従事者など、感染を拡大させないように対応しているすべての人に”ねぎらい”と”敬意”をはらうことが重要だ。
「それぞれの立場でできることを行いながら、1つになって負のスパイラルを断ち切りましょう」と呼びかけている。
日本赤十字社
「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」
http://www.jrc.or.jp/activity/saigai/news/200326_006124.html