10歳から29歳のうち過去1年間にゲームをしたと回答した人の18.3%が平日に3時間以上、12.0%が休日に6時間以上ゲームに没頭 (国立病院機構久里浜医療センター)

 2019年11月27日厚生労働省が、「ゲーム障害」に関する初の実態調査の結果を発表。10~20代のゲーム利用者のうち、7%が授業中や仕事中にもゲームを続けているなど、一部に依存症状が見られた。休日には12%がゲームを6時間以上していた。

 国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)が調査を担当。今年1~3月、全国約2300万人の10~20代から無作為に9千人を選び、うち約5千人が回答。

 全体の85%に当たる4,438人が過去12カ月間にスマートフォンなどでゲームを利用。このうち2.8%が平日で6時間以上ゲームをしていた。4時間以上6時間未満は6.5%、3時間以上4時間未満は9%だった。休日ではさらに長時間ゲームをしており、6時間以上は12.0%と1割を超えた。(上図参照)

 ゲーム利用者を対象に、依存症状の有無について聞いたところ、「本来してはいけない状況(授業中や仕事中など)でよくゲームをする」人は7%、「学業に悪影響が出たり、仕事を危うくしたり失ったりしてもゲームを続けた」も5.7%いたと報告。

 世界保健機関(WHO)は今年5月に「ゲーム依存症」を精神疾患の一つとして位置づけており早急な対策が求められている。