両親の喫煙は幼児の血圧の上昇に影響!幼児期からの受動喫煙の回避が将来の生活習慣病や高血圧予防に重要(東北大学大学院)

 東北大学大学院医学系研究科 大田 千晴 氏らの研究グループの報告。2023年9月5日東北大学のホームページで公表。研究成果は2023年8月26日「Pediatric Research」に掲載。

 「子どもの健康と環境に関する全国調査」(エコチル調査)の詳細調査に参加した4,988人が対象。2歳、4歳時点での血圧(血圧)を測定。アンケートから子どもと保護者の背景を把握。血圧上昇に影響を与える要因を調査。

 2歳時の平均収縮期血圧は男児91.2mmHg、女児90.0mmHg。4歳時の平均収縮期血圧は男児93.8mmHg、女児93.1mmHg。

 親の喫煙は2歳と4歳の血圧上昇と関連。(上図参照)

 また、肥満、妊娠高血圧症候群、親の低学歴は、4歳時の血圧上昇と関連。高血圧グループでは肥満率が有意に高かった。母親の低学歴と親の喫煙が高血圧群に関与。

 報告は、「両親の喫煙は、幼児期の収縮期血圧の高さに関連。将来の高血圧などの生活習慣病を予防するためにも、受動喫煙を避けることが重要である」とまとめてる。


「両親の喫煙が2、4歳時の収縮期血圧の高さに関連 幼児期からの受動喫煙の回避が将来の生活習慣病や高血圧予防に重要」(東北大学)
 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/09/press20230905-01-eco.html
「Environments affect blood pressure in toddlers: The Japan Environment and Children’s Study」(Pediatric Research)
 https://www.nature.com/articles/s41390-023-02796-8