「妊産婦のための食生活指針」を改定して「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」として公表(厚生労働省)

 「妊産婦のための食生活指針」は、妊娠期及び授乳期における望ましい食生活の実現に向けて、平成18年2月に「『健やか親子21』推進検討会」で策定された。指針においては、何をどれだけ食べたらよいかをわかりやすくイラストで示した妊産婦のための食事バランスガイドや、妊娠期における望ましい体重増加量等を示している。
 策定から約15年が経過し、健康や栄養・食生活に関する課題を含む、妊産婦を取り巻く社会状況等が変化していることから、令和元年度の調査研究事業の報告等を踏まえ、厚生労働省において指針の改定を行った。

(改定の内容)
・ 妊娠、出産、授乳等に当たっては、妊娠前からの健康なからだづくりや適切な食習慣の形成が重要である。このため、改定後の指針の対象には妊娠前の女性も含むこととし、名称を「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」とした。
・ 改定後の指針は、妊娠前からの健康づくりや妊産婦に必要とされる食事内容とともに、妊産婦の生活全般、からだや心の健康にも配慮した、10項目から構成する。(下表参照)

・ 妊娠期における望ましい体重増加量については、「妊娠中の体重増加指導の目安」(令和3年3月8日日本産科婦人科学会)を参考として提示する。(下表参照)

妊娠中と産後の食事について(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/ninpu-02.html


〔参考〕


〔管理者コメント〕

 「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」ですが、「無理なくからだを動かしましょう」と身体活動にも触れています。解説要領では、「日本では、未だ明確な根拠はありません。近年、マタニティビクスやヨガなど、妊娠中の運動プログラムもありますが、それぞれのプログラムの効果については、よく分かっていません。しかし、極端に運動不足であること、運動をやりすぎることは、妊娠や出産に悪影響を及ぼす可能性があります。妊娠中に運動を始める場合は、医師や医療機関に相談の上、自身の体調に合わせて、無理なく実践することが大切です」と解説しています。