1日あたりの低強度・中高強度身体活動時間、座位行動時間、歩数は?(笹川スポーツ財団、明治安田厚生事業団)
公益財団法人 笹川スポーツ財団と公益財団法人 明治安田厚生事業団は、「活動量計による身体活動・スポーツの実態把握調査2024」(2024年11月実施)の報告書(速報値は2025年3月に案内済)を発刊。2025年12月5日 笹川スポーツ財団ホームページにて公表。
2023年10月~11月に首都圏・中京圏・近畿圏の13都府県で成人・高齢者の650人を対象に活動量計を用いて実施した身体活動量調査の拡大調査。今回は、2024年11月に実施。全国47都道府県から抽出された200地点における満20歳以上80歳未満の男女5,400人が対象。データの欠損等を除いた最終解析対象者は1,106人(有効回収率20.5%)。
対象者には、三軸加速度センサーの活動量計の装着を依頼し、土・日曜日を含めた合計7日間の身体活動量(低強度・中高強度)、歩数、座位行動時間などを測定。期間中に実施した運動・スポーツや生活習慣等に関しては質問票により調査。
以下 主な調査結果の一部抜粋
・ 厚労省・推奨身体活動量の達成率は47.9%
「身体活動ガイド2023」で推奨する3メッツ以上の強度の身体活動量
成人(20-64歳): 1日60分以上(=1日約8,000歩以上=週23メッツ・時以上)
高齢者(65歳以上):1日40分以上(=1日約6,000歩以上=週15メッツ・時以上)
1日あたりの推奨身体活動量を満たす者の割合(達成率)は全体で47.9%。年齢層別では、20-64歳の成人が 45.7%、65-79歳の高齢者が57.1%、性別でみると、男性では成人47.2%、高齢者 52.3%、女性では成人 44.6%、高齢者 62.4%。
・ 1日あたりの身体活動時間・歩数・座位行動時間

〔成人〕
身体活動時間は、男性は低強度身体活動時間295.0分、中高強度身体活動時間57.2分、女性は低強度身体活動時間377.3 分、中高強度身体活動時間56.0分。低強度身体活動時間は女性が男性より約80分長かった。
座位行動時間は、男性が542.0分、女性は523.8 分。男性が女性より約20分長かった。
歩数は、男性が7,368歩、女性が6,693歩。男性が約670歩多かった。
〔高齢者〕
身体活動時間は、男性が低強度身体活動時間300.5分、中高強度身体活動時間41.7分、女性は低強度身体活動時間395.0分、中高強度身体活動時間47.0分。中高強度身体活動時間は約5分、低強度身体活動時間は約90分。
座位行動時間は、男性550.9分、女性 488.8分。男性が約60分長かった。それぞれ女性が男性より長かった。
歩数は、男性5,525歩、女性5,315歩。男性が約200歩多かった。
「成人の中高強度身体活動時間は1日56.8分」(笹川スポーツ財団、明治安田厚生事業団)(PDFファイル)
https://www.ssf.or.jp/files/SSF_Release_20251205.pdf
〔参考〕

