国立がん研究センターがん予防・検診研究センター予防グループは、国内外の報告を検討した結果、2015年12月に現状において推奨できる科学的根拠に基づく日本人のためのがん原因と予防法を示しています。
国立がん研究センターが、日本全国の11の保健所の協力を得て、調査開始時点で年齢40歳から69歳の男女、総計140,420 人を対象に行った、生活習慣とがんやほかの病気の罹患についての追跡調査の結果では、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」 の5つの健康習慣を実践する人は、0または1つ実践する人に比べ、男性で43%、女性で37%がんになるリスクが低くなるという推計が示されています。
「飲食物を熱い状態でとらない」は、がん特有な予防法かもしれません。しかし、禁煙、適正飲酒、適正体重の維持、身体活動量の増加、減塩、野菜・果物の摂取量の増加は、がん以外の健康づくりと共通する誰でも取り組むことの可能な予防法です。
身体活動としては、毎日10分程度活動量を増す工夫と週2回以上1回30分以上の運動習慣を目安としています。
また、感染症ついては、肝炎ウイルス検査とピロリ箘検査により感染が確認された場合は、その後の対策により、がんの発症リスクを抑えることが可能としています。
がん情報サービスサイト
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/prevention/evidence_based.html