公益財団法人明治安田厚生事業団 和田 彩 氏 の報告。2024年7月24日 同ホームページ等で公表。
妊娠後も仕事を続ける方が増えている。周囲からは「無理しないでね」と声をかけられることが多いが、妊婦にとっては、どこからが「無理」している状態なのか?妊婦にとって体に負担が大きいとされる仕事量の目安について、海外のガイドラインも含めて検討。
各国のガイドラインに基づき、多くの妊婦に関連する5つの項目についてまとめた結果。(下図参照)
報告は、「この目安を超える仕事は、一般的に妊婦にとって負担が大きいため、注意しながら行う必要がある。また、妊娠中も「座りすぎ」は健康に良くないとされており、座り仕事と立ち仕事は交互に行うことが望ましいと言われている。一方、妊娠中の運動は、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の予防、適切な体重管理に効果的であることも報告されている。したがって、健康な妊婦の場合は、目安以上の仕事でも即座に制限する必要はなく、体を動かす良い機会と考えることもできるので、仕事を調整するための目安のひとつとしてほしい。ただし、仕事の調整に関しては、妊婦の状況を把握している主治医と相談することが最も重要」としている。
妊娠中の仕事量の目安(明治安田厚生事業団)
https://www.my-zaidan.or.jp/health-watch/detail.php?id=219f8327c1cdd98d6515edf03b338e57&tmp=1723001269