睡眠の不足感が大きいと、うつ傾向・不安を悪化させる! ー令和5年版 過労死等防止対策白書ー(厚生労働省)

 厚生労働省は、2023年10月13日に「令和5年版 過労死等防止対策白書」を公表。

 以下 「第3章 過労死をめぐる調査・分析結果」の項の一部抜粋

  1週間当たりの実労働時間別理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間(就業者調査)の結果は、理想の睡眠時間は「7~8時間未満」が最多の45.4%。しかし、実際に確保できているのは、「5~6時間未満」が最も多く35.5%、続いて「6~7時間未満」が35.2%。

 理想の睡眠時間と実際の睡眠時間の乖離時間別うつ傾向・不安(就業者調査)の結果は、乖離が大きくなるにつれて、うつ傾向・不安が悪化。「理想の睡眠時間より5時間不足」では、「うつ傾向・不安なし」の者が33.3%、「うつ傾向・不安あり」の者が18.0%、「うつ病・不安障害の疑い」がある者が10.3%、「重度のうつ病・不安障害の疑い」がある者が38.5%。(上図参照)
 また、主観的幸福感も低くなる傾向があると報告。

 心身の健康を保つためには、睡眠時間の確保が重要と指摘している。


「令和5年版過労死等防止対策白書」(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/karoushi/23/index.html