令和4年(2022年)の主な死因順位、構成割合と年次推移:「令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)」(厚生労働省)

 厚生労働省は2023年6月2日に「令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)」を発表。

 主な死因の構成割合、死因別に見た死亡率の年次推移は下図のとおり。

 令和4年の死亡数を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物<腫瘍>で38万5787人(死亡率(人口10万対)は316.1)、第2位は心疾患(高血圧性を除く)で23万2879人(同190.8)、第3位は老衰で17万9524人(同147.1)、第4位は脳血管疾患で10万7473人(同88.1)。

 主な死因別の死亡率の年次推移をみると、悪性新生物<腫瘍>は一貫して上昇。 昭和56年以降死因順位第1位。令和4年の全死亡者に占める割合は24.6%。
 心疾患(高血圧性を除く)は、昭和60年に脳血管疾患にかわり第2位。令和4年は全死亡者に占める割合は14.8%。
 老衰は、昭和22年をピークに低下傾向が続いたが、平成13年以降上昇。平成30年に脳血管疾患にかわり第3位となり、令和4年は全死亡者に占める割合は11.4%。
 脳血管疾患は、昭和45年をピークに低下傾向。令和4年の全死亡者に占める割合は6.8%。

 令和4年の肺炎の死亡数は7万4002人、新型コロナウイルス感染症は4万7635人。

 
 「令和4年(2022年)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)
 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/index.html


〔参考〕

人口動態統計について(厚生労働省)

1 調査の概要

 人口動態統計とは、出生・死亡・婚姻・離婚及び死産の5種類の「人口動態事象」を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的としている。 出生・死亡・婚姻及び離婚については「戸籍法」により、死産については「死産の届出 に関する規程」により、市区町村長に届け出られる各種届出書から「人口動態調査票」が 市区町村で作成。調査票は、保健所長及び都道府県知事を経由して、厚生労働大臣に提出され、厚生労働省ではこれらの調査票を集計して人口動態統計を作成。

2 公表している人口動態統計

【人口動態統計速報】
 数値:調査票を作成した数
 集計客体:日本における日本人及び外国人、並びに外国における日本人(いずれも前年以前発生のものを含む)
 公表:毎月(調査月の約2か月後)

【人口動態統計月報】
 数値:概数
 集計客体:日本における日本人 (前年以前発生のものを除く)
 公表:毎月(調査月の約5か月後) 毎年(年間合計)(調査年の翌年6月)

【人口動態統計の年間推計】
 数値:推計数
 集計客体:日本における日本人
 公表:毎年(調査年の翌年1月1日)

【人口動態統計年報】
 数値:確定数
 集計客体:日本における日本人 (日本における外国人、外国における日本人及び前年以前発生のものは別掲)
 公表:毎年(調査年の翌年9月)