神戸大学大学院人間発達環境学研究科の 喜屋 武享 氏らの報告。2022年12月6日 神戸大学ホームページ「Research at Kobe」 にて公表。研究成果は2022年11月18日「 Public Health 」に掲載。
沖縄県内の小学校31校に在籍する小学5年生2,408名 (女子52.2%)、中学校30校に在籍する中学2年生4,360名 (女子49.9%) が対象。質問紙により調査を行い、海外のガイドラインなどで推奨されている基準に基づき、毎日60分の中強度から高強度の身体活動、レクリエーションスクリーンタイム1日2時間未満、8~10時間の睡眠(6~13歳は9~11時間)の達成状況と主観的健康度との関連を検討。
以下結果のポイント抜粋
・ 全ての推奨ガイドラインを達成していない割合は、小学生が39.2%、中学生が10.4%。
・ 小学生は、「スクリーンタイム」と「睡眠」を達成することが良好な健康状態と関連。
・ 中学生は、「身体活動のみ」、「睡眠のみ」、「スクリーンと睡眠」、「身体活動と睡眠」、「3つ全て」を達成することが良好な健康状態と関連。(上図参照)
・ 青少年、特に中学生の健康増進には、夜間に適度な睡眠をとることに焦点を当てながら身体活動を促進することが有効である可能性がある。
報告は、「これまで各健康行動の重要性はそれぞれ個別に示されてきたが、本研究により、適度な睡眠と十分な身体活動を組み合わせて促進することが青少年(特に中学生)の健康増進において効果的である可能性を示唆した」とまとめている。
「青少年の24時間行動ガイドラインの達成と主観的健康」
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2022_12_06_01.html