リオデジャネイロのExercise Medicine Clinic-CLINIMEXのClaudio Gil Araujoらの研究。2022年6月22日「British Journal of Sports Medicine」に掲載。
クリニメックス運動コホート研究のデータを利用。2008年から2020年までの51〜75歳の1702人(平均61歳、男性68%)が対象。生存曲線と死亡リスクを10秒の片足立ちができる、できないかで評価。片足で10秒立つテストは、両腕を体の横に下ろしたまま前を向き、上げた方の足を反対の足のふくらはぎに付けるようして実施(上図参照)。どちらかの足で3回実施して合否を判断。
結果、5人に1人(20.4%)ができなかった。跡期間中央値7年間で、7.2%が死亡。死因は、心血管疾患が30%、呼吸器疾患が9%、新型コロナの合併症が7%。年齢・性別・基礎疾患など調整解析した結果、片足で10秒間立つことができないことは、10年以内に何らかの原因により死亡するリスクが84%高かった。
報告は、「片足立ちなどの、体のバランス能力を知るためのテストが、今後10年間に、なんらかの原因で死亡するリスクを知る信頼できる指標となりえることが示された。中高年の成人の定期健康診断の一部とし片足立ちを含めることは潜在的な利点がある」とまとめている。
「Successful 10-second one-legged stance performance predicts survival in middle-aged and older individuals」
https://bjsm.bmj.com/content/early/2022/06/22/bjsports-2021-105360