次期「アクティブガイド(健康づくりのための身体活動・座位行動指針)」(案)の全体像が明らかに!(運動疫学学会)

 2022年6月25日、26日開催の第24回日本運動疫学会学術総会における「シンポジウム3:アクティブガイド改定」(座長:小熊祐子 氏)の参考資料として「アクティブガイド(健康づくりのための身体活動・座位行動指針 )」(案)を配布、公表。全体像が明らかに。
 「アクティブガイド(健康づくりのための身体活動・座位行動指針 )」(案)は、現行の「アクティブガイド(健康づくりのための身体活動指針2013)」の改定版。

全体版
 アクティブガイド(健康づくりのための身体活動・座位行動指針)(案)

 +10分(プラス・テン)・・・今より10分多くからだを動かす。
 BK30(ブレイク・サーティー)・・・できるだけ頻繁に長時間連続した 座位行動を中断(ブレイク)する。30分ごとに3分程度立ち上がる。
 座位行動・・・座位、半臥位(はんがい)および臥位の状態で行われるエネルギー消費量が1.5メッツ以下のすべての覚醒行動
 マルチコンポーネント運動・・・サーキットトレーニングのように有酸素運動、筋力トレーニング、バランストレーニングなどを組み合わせて行う運動。筋力、バランス能力、柔軟性など複数の体力要素を高めることができる。体操やダンス、ラジオ体操、ヨガ、太極拳や、複雑な動きが含まれる球技スポーツや筋力トレーニング要素が多い登山なども含む。

上記に加えて、
・ 子ども・青少年のためのアクティブガイド(案)
・ 働く人のためのアクティブガイド(案)
・ 高齢者のためのアクティブガイド(案)
・ 慢性疾患を有する人のためのアクティブガイド(案)
・ 成人版ファクトシート(案)
・ 子ども・青少年版ファクトシート(案)
・ 働く人版ファクトシート(案)
・ 高齢者版ファクトシート(案)
・ 慢性疾患を有する人版ファクトシート(案)
を資料として配布、公開。


〔管理者コメント〕

 今後、さらに1年以上かけて検討会、委員会、パブリックコメントなどを経て公開されるのではないかと思われる。過去には、大幅な変更や追加、削除、取り止めになった例もあるので、今後の動向には細心の注意が必要。
 ただ、「最新研究のレビューに基づく「健康づくりのための身体活動基準2013」及び「身体活動指針(アクティブガイド)」改定案と新たな基準及び指針案の作成」(厚生科学研究)
 https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/146872
の報告内容などを鑑みれば、概ねこの内容になることは疑いない。