国立研究開発法人国立がん研究センターは、2022年5月31日の世界禁煙デーに合わせ、2022年4月22日から4月27日に行ったインターネットによる成人年齢とたばこについての世論アンケート調査結果をウェブサイトに公開。
喫煙者(毎日吸っている/時々吸う日がある)1,000名、非喫煙者(吸わない)1,000名の計2,000名の成人と18歳、19歳40名の合計2,040名が対象。
調査結果のポイント
若年の喫煙は健康面への悪影響が大きいことに関する認識
・ 成人年齢が18歳に引き下げられても、喫煙は20歳からが維持されていることについて知っていた割合は68.6%。
・ 低年齢からの喫煙について、健康へのリスクがあるという認識は高くなく、普及啓発に課題があることがわかった。(下図参照)
20歳になったときに吸いたいと思った割合と理由
・ 「20歳になったときにたばこを吸ってみたいと思った」と回答した喫煙者は61.3%、非喫煙者は20.5%と、喫煙に対する意識が大きく異なることが浮き彫りになった。
・ たばこを吸ってみたいと思ったきっかけに関する回答から、家族、友人、周りの人がたばこを吸っていると、自分もたばこを吸いたいと思うようになることが読み取れた。
受動喫煙対策に関する認識や意向
・ たばこの煙を不快と感じる割合は高く、非喫煙者では約9割で、喫煙者でも半数近くの人が不快と感じていることがわかった。
・ 非喫煙者が、公共空間での喫煙の一律禁止を求める割合は46.0%で、規制強化は29.3%と高い結果。一方、喫煙者では意見が割れ、禁止や規制強化を求める割合は約3割にとどまり、非喫煙者と喫煙者では意向に違いがあることがわかった。
「成人年齢とたばこについての世論調査結果 成人18歳、喫煙20歳年齢制限下の意識や課題を調査」(国立がん研究センター)
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2022/0531/index.html
「成人年齢とたばこに関するアンケート調査(報告書)」(PDFファイル)
https://www.ncc.go.jp/jp/icc/cancer-info/project/tabacco/20220531_repot.pdf