2021年12月24日、スポーツ庁は小学5年と中学2年全員が対象の2021年度全国体力テストの結果を公表。
新型コロナウイルス感染拡大で2020年度は中止となり、実施は2年ぶり。2021年4~7月に実施。全国約201万人(小学生約103万人、中学生約98万人)が対象。
小学校5年生は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げの8種目。
中学校2年生は、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルランまたは持久走(男子1,500m、女子1,000m)、50m走、立ち幅とび、ハンドボール投げの8種目。
各テストの結果を10点満点で換算点数化した合計点は小中の男女とも前回2019年度から下がり、体力低下が鮮明となった。(上図参照)
種目別では、シャトルランと中学生の持久走が男女共に過去最低。上体起こしや反復横跳びも著しく低下。長座体前屈は概ね向上。
低下の主な要因としては、令和元年度から指摘された、
・ 運動時間の減少
・ 学習以外のスクリーンタイムの増加
・ 肥満である児童生徒の増加
について、新型コロナウイルス感染の影響を受け、更に拍車がかかったと考えられる。また、コロナの感染拡大防止に伴い、学校の活動が制限されたことで、体育の授業以外での体力向上の取組が減少したことも考えられる。
令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(スポーツ庁)
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/toukei/kodomo/zencyo/1411922_00003.html
〔管理者コメント〕
小学生男子、女子の結果は全国調査では考えられない急激な低下!早急な対策が必要に感じる!
2021年4月23日に公表の「令和2年度 体力・運動能力調査結果」(参考値)※では、「体力テスト調査結果を項目別に見ると、青少年、成年、高齢者の全ての年齢階層および男女に共通する傾向については認めにくい状況にあるが、体力テストの合計点を見ると、小学生は前年度よりも高い(11 歳を除く)が、ほとんどの世代で前年度と比べわずかに低い」と報告されていた。
「令和2年度体力・運動能力調査結果の概要(速報)について」(スポーツ庁)(PDFファイル)
https://www.mext.go.jp/sports/content/20210422-spt_kensport01-000014364_1.pdf
※ 「令和2年度 体力・運動能力調査結果」(参考値)・・・新型コロナウイルス感染症の影響のため、調査期間の延長や実施可否を自治体ごとに判断。調査を実施できなかった自治体もあり、標本総数は、8,431人(前年度の15.1%)で十分なデータを得られなかったことから「参考値」として公表されている。