2021年の上半期のがん検診受診者は新型コロナウイルス前(2019年)の水準に戻らず!がん検診の受診控えを懸念(日本対がん協会)

 公益財団法人日本対がん協会が、2021年上半期(1~6月)にグループ支部が実施したがん検診(肺、胃、大腸、乳、子宮頸)の受診者数をまとめた結果。2021年10月22日に公開。

 2021年上半期の延べ受診者数は156万6022人。2020年上半期の70万4385人の2.22倍に増えた。しかし、2019年上半期の189万5708人に比べ、32万9686人(17.4%)減少。2019年と2021年を比べると、胃がんは約22%減で減少率が最も大きく、肺がんは20%減、乳がんは17%減、大腸がんは15%減、子宮頸がんは11%減とがん検診の種類によって受診者数に差を生じている。(上図参照)

 報告は、「各支部では、換気や検査機器の消毒、手洗い、マスク、検温などに加え、時間帯別予約、受診者数の制限などの新型コロナ感染防止策を実施。新型コロナのワクチン接種会場でがん検診の案内チラシを配るなど、受診者数の回復に努めている」とまとめている。


「2021年上半期のがん検診受診者 昨年同期比で倍増も、新型コロナ前から17%減」(日本対がん協会支部アンケート)
 https://www.jcancer.jp/news/12360