コロナウイルス自粛期間中に有効だった生活上の対処法(筑波大学)

 筑波大学 医学医療系 臨床医学域 災害・地域精神医学が行ったインターネットアンケート調査結果。2020年8月4日から2020年9月30日までの期間に、研究に関する説明に同意し、調査に参加した全国の男女7,250人。性別は女性が多く、年代は10代から60代以上にかけて幅広く分布。多様な業種。居住地に関しては大都市圏の方が主。

 以下「自粛期間中に有効だった生活上の対処法」に関する内容の抜粋

 自粛期間中に有効だった生活上の対処法として、十分な睡眠や生活リズムの維持のみならず、「自宅でできる活動を楽しむ」といったポジティブな試みが多かった。また、「新型コロナウイルスに関する正しい情報をとりいれる」という回答も多かったことは重要な知見。「新型コロナウイルス感染症に対する正しい知識を得ること」は、感染の対策にも、メンタルヘルスの向上にも寄与する可能性があると考えられる。性別での大きな差はみられなかった。
 その他、生活習慣の改善、ペットの飼育、「物事に寛容になる」といった捉え方の工夫、宗教的な祈り、専門家への相談、勉強や筋トレなどの自己投資、やれていなかった家事の実行、ガーデニングや森林浴、サイクリングやドライブなど、多彩な対処法が挙げられた。

 報告者は、「自粛期間中に有効だった生活上の対処法は、自宅でできる活動を楽しみ、十分な睡眠をとり、新型コロナウイルスに関する正しい情報を取り入れる、という順に多く見られた。感染リスクに気を付けながら、現在の生活状況を前向きに捉えることが重要だと考えられた」とまとめている。

「新型コロナウイルス感染症に関わるメンタルヘルス全国調査」
 筑波大学 医学医療系 臨床医学域 災害・地域精神医学
  https://plaza.umin.ac.jp/~dp2012/covid19survey.html


〔管理者コメント〕

  睡眠のメンタルへの影響は大変大きなものがあります。また、自然免疫力との関係も数多く報告されています。新型コロナウイルスウイルス禍において充分な睡眠には特に気をつける必要があります。