認知症は、全員が1日1時間歩けば18.1%減ずる(東北大学)

 歩行時間が認知症発症に与える影響について、東北大学の遠又 靖丈氏らが65歳以上の日本人コホートで検証した。その結果、全員が1日1時間以上歩けば認知症発症の18.1%の減少に寄与すると推定され、歩行時間が認知症発症予防に少なからぬ影響を与えることが示唆された。

・1日歩行時間は、認知症発症と逆相関を示した。
・多変量調整HR(95%信頼区間)は、0.5時間未満を1.00(基準)とすると、0.5~1時間で0.81(0.71~0.92)、1時間以上で0.72(0.62~0.84)であった。
・全員が1日1時間以上歩けば認知症発症の18.1%の減少に寄与し、現在の歩行時間を1つ上のレベルに増やせば(0.5時間未満から0.5~1時間、あるいは0.5~1時間から1時間以上)14.0%の減少に寄与すると推定された。


〔管理者コメント〕

 1時間の歩行を歩幅60㎝で5㎞で歩いたとすれば、約8,300歩。おおむね他の歩数と健康づくりに関する報告と一致する!