2019年5月14日世界保健機関(WHO)は認知症と認知機能を予防するための具体的な介入方法をまとめた初のガイドラインを公開しました。
ガイドラインでは、認知症は、世界中で5,000万人が罹患しており、毎年約1,000万例が新たに発症していると考えられています。患者だけでなく社会が負う経済的負担も大きく、認知症による社会的費用の損失は2030年までに年間220兆円に膨れ上がると予想しています。
また、現在のところ認知症の根治的治療法はありませんが、認知症予防のための12項目の修正可能な危険因子を積極的に管理することで、病気の発症や進行を遅らせることができるとしています。
ガイドラインは、 ① 医療従事者が認知症や認知機能低下を予防するため必要なことを患者にアドバイスするときの根拠となる。 ② 行政関係者や健康づくりの指導者が、健康的な生活スタイルを奨励するプログラムを提供する際の参考になる。などのことからWHOではその活用をすすめています。
認知機能低下および認知症のリスク軽減
WHOガイドライン
https://www.who.int/mental_health/neurology/dementia/guidelines_risk_reduction/en/