食品摂取が多様な人ほど、認知機能の低下リスクが減(国立長寿医療研究センター)

 愛知県大府市と知多郡東浦町から無作為抽出した男女570人の住民を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA; National Institute for Longevity Sciences ? Longitudinal Study of Aging)」の結果。
 写真撮影を併用した3日間の食事秤量記録調査(はかりを用いた栄養調査)をもとに、食品摂取の多様性指標(Quantitative Index for Dietary Diversity)でスコア化した結果と、認知機能障害スクリーニング検査(MMSE: Mini-Mental State Examination. 30点満点)を用いて評価し、27点以下を認知機能低下群とみなして比較検討。
 食品摂取多様性スコアが最も低い群に比べ、やや高い群、最も高い群では、認知機能が低下するリスクが、それぞれ32%、44%低下する結果が得られた。このことにより、いろいろな食品をとることは、認知機能の低下リスクを抑制する可能性があることが示されたと報告しています。