あなたは、人生の最終章において大きな問題を生じる恐れが低い移動能力を維持できているでしょうか?ヒトの移動能力は、単純に垂直方向と水平方向に分けて考えることができます。ここでは「ロコモ チャレンジ!推進協議会ロコモ度テストワーキンググループ調査資料」より、最大2歩幅能力テスト(水平方向への移動能力)を紹介します。
■ 測定方法
・ スタートラインに両脚のつま先を合わせます。
・ できる限り大股で2歩歩き、足を揃えます。(バランスを崩した場合は失格とみなします)
・ 2歩の歩幅を測定します。(つま先からつま先)
・ 2回測定して良い方を記録とします。
・ 次の式で2ステップ値を計算します。
2ステップ値=最大2歩幅(cm)÷身長(cm)=a÷b
注)急性期の疾患及び関節の痛み、ふらつきといった症状が悪化してきている場合などは、実施しないでください。また、測定の実施に際しては、靴を履き、滑らない場所で、無理をせず、バランスを崩さない範囲で行ってください。測定中に、強い痛みや違和感などが生じた場合はすぐに中止してください。
■ 評価方法
黄色の範囲に入っている場合は、年齢相応です。
絶対値を追い求める傾向の強かったこれまでの体力測定と異なり、維持目標(この程度あればよい)と捉えて評価しましょう。
また、結果の良し悪しよりも、今後の取り組みが大切です。人生をアクティブに!日常生活での積極的な大股歩きや階段利用などの工夫があなたの移動能力の低下を防ぎます。
ロコモチャレンジ!(日本整形外科学会公認ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト
https://locomo-joa.jp/
※ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
具体的には、骨、関節、筋肉といった運動器の機能が衰えることにより日常生活での自立度が低下し、介護が必要になったり、寝たきりになるリスクの高い状態のことをいいます。