健康づくりで必ず実践したい運動は、歩行運動でも筋力トレーニングでもありません。
安全に行うことが可能であれば閉眼で、困難であれば開眼での片脚立ちです!!(壁やテーブルに指をそえてもかまいません。安全にできるのであれば可能な限り閉眼での実施をお勧めします)
上のグラフは、体力測定の加齢に伴う低下を示しています。これだけを見ても他の持久力や筋力の測定を目的とした種目と比較して「閉眼片脚立ち」の急速な低下及び低下率の大きさがわかります。
高齢者の体力測定においても同様の結果が見られます。高齢期になると息切れがしたり、つまづきやすくなると考えがちですが、実は「開眼片脚立ち」の能力の方が他の種目と比較して著しく低下します。
「開眼片脚立ち」は、視覚、聴覚、触覚情報を集約して素早く筋肉を動かし重心のズレを修正して姿勢を維持するという極めて高度な身体活動能力を必要としています。この能力の急速な低下が、持久力や筋力などの他の体力要素の低下の引き金となっている恐れがあります。
また、目の見える方は、視覚情報が五官情報の8割以上を占めていると考えられています。しかし、情報の重要度はその割合に比例しているわけではありません。視覚情報を制限しての片脚立ちは極めて高度な情報系の身体活動です。
毎日、少しでかまいません「閉眼片脚立ち」、「開眼片脚立ち」の実践をお勧めします。
〔管理者コメント〕
バランスの低下は歩行速度の低下を招き日常生活活動能力を著しく低下させます。