英国レスター大学 Charlotte L Edwardson 氏らの報告。2022年8月17日「British Journal of Sports Medicine」に掲載。
756人のオフィス労働者(平均年齢44.7歳、72.4%女性、85%がフルタイム労働、研究開始時の平均BMIは26.5)が対象。ランダムに、SWAL(SMART Work & Life)※介入群、SWAL+高さ調節可能のスタンディングデスク介入群、対照(通常業務)群に割付、12ヶ月間介入して比較検討。
結果、毎日の座位時間は、対照群と比較して介入群で有意に低かった(SWAL群 -22.2分/日、95%信頼区間-38.8~-5.7分/日、P=0.003; SWAL+高さ調節可能のスタンディング・デスク群 -63.7分/日、-80.1~-47.4分/日、P<0.001)。(上図参照)
どちらの介入群も、ストレス、健康状態、活力のわずかな改善に関連していた。
報告は、「SWAL介入群とSWAL+高さ調節可能のスタンディングデスク介入群はどちらも座っている時間の短縮に関連していたが、SWAL+高さ調節可能のスタンディングデスク介入群は3倍効果的であった」とまとめている。
※ SWAL(SMART Work & Life)
SWALは、社会的認知理論、組織開発理論、習慣理論、自己調整理論および再発防止理論に基づいた座っている時間を減らすのに役立つさまざまなリソースを提供するプログラム。
「Effectiveness of an intervention for reducing sitting time and improving health in office workers: three arm cluster randomised controlled trial」
https://www.bmj.com/content/378/bmj-2021-069288
〔参考〕
スタンディングデスクは、国内でも5年前くらいから積極的に使用されています。以下使用例の一部紹介。