ウォーキング中にガムを噛むのは健康づくりによい!?(早稲田大学 他)

 2021年9月13日株式会社ロッテのプレスリリース。早稲田大学スポーツ科学学術院の宮下政司氏、濱田有香氏らのグループとの共同研究。「Journal of Exercise Science & Fitness (2021年19巻3号)」に掲載。

 対象は22~69歳の健常な男女50名。試験デザインは無作為化単盲検プラセボ対照クロスオーバー比較試験。軽食を摂取し安静後、呼気代謝計測機を装着し、安静をはさみながら、同日内にガム、もしくは、タブレットを摂取しながら、それぞれ15分間ずつウォーキングを行い、エネルギー消費量、歩行距離(速度)、歩幅、歩数、心拍数等を計測。

 ガムを咀嚼しながらウォーキングをすることで、タブレット摂取試行と比較し歩行距離と歩行中のエネルギー消費の増加を確認。また、年齢層別の解析により、中高年層(40-60代)においては歩幅の増加も確認。(上図参照)

 報告は「歩行中のガムの噛み合わせが、男性と女性の両方の個人の歩行距離とエネルギー消費を増加させることを示した」とまとめている。


「ロッテ・早稲田大学の「噛むこと」研究グループが、ウォーキング中のガム咀嚼により歩行距離およびエネルギー消費が増加することを確認」(PDFファイル)
 https://www.lotte.co.jp/info/news/pdf/20210909133304.pdf
「Gum chewing while walking increases walking distance and energy expenditure: A randomized, single-blind, controlled, cross-over study」
 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1728869X21000162