大正製薬株式会社は、保健師や管理栄養士等を対象に、独自に特定保健指導制度の実態調査を実施。2025年3月4日 同社ホームページにて公表。
保健指導専門職または医療従事者で、メタボリックシンドローム(以下「メタボ」)・肥満に関する保健指導を実施している716名が対象。Web上でアンケートを実施。調査期間は2024年9月12日~27日。
以下結果の一部抜粋
・ 保健指導を実施している人の約98%がメタボ・肥満者に対する保健指導に課題を感じていると回答。(下図参照)

・ 保健指導を実施している人の約6割が「改善がみられない」「本人に課題意識を持ってもらうことの難しさ」を感じていると回答。(下図参照)

・ 保健指導開始前に立てた目標を60%以上達成できている者は、17.2%にとどまっていると回答。(下図参照)

報告は、「保健指導に関わるほとんどの保健師等が、現在のメタボ・肥満者に対する指導に課題を感じているという実態が明らかとなった。この結果は、メタボ・肥満に対する新たなアプローチ方法も必要となっているのかもしれない。また、保健指導の対象者となっても本人が問題だと捉えていない現状があることも明らかになった。保健指導によるメタボ・肥満の改善には対象者本人が課題意識を持ち、指導内容に前向きに取り組むことが必要不可欠であり、メタボ・肥満改善の重要性を認識してもらうことが必要だと考えられる」とまとめている。
「【実態調査】メタボ・肥満に対する特定保健指導」(大正製薬) https://www.taisho.co.jp/company/news/2025/20250304001866.html